人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

「これからの人材」が経営陣に望むこと

景気動向指数、景況感、経済成長率……何をとっても好材料が見当たらない中で社会人デビューした若者たち。世の中を悲観的に見ていると思いきや、そうでもないようです。先ごろ某報道番組で、入社式を終えた新入社員に今の心境をインタビューしていました。雇用や給料、日本の将来に不安を覚えてはいるものの、「僕らが日本を変えていくつもりで頑張ります」とか、「私たち新人がしっかりしなくちゃ」と、意欲的に決意を語る若者が少なからずいたことが大変印象的でした。

ところが、社会人としての先輩に当たる人たちからは、「もうだめだ」「最悪だ」と後ろ向きな発言が目立ちます。それだけ戦後最悪の不景気が身に沁みている証拠ではありますが、やる気に満ちて入社した若者の目には、そんな経営者や先輩の姿がどう映るでしょう。

少し前までは転職に抵抗がなく、会社の付き合いよりプライベートを優先するのが新入社員の特徴だと言われていました。しかし、この不況で若者の意識も変わっています。社会経済生産性本部の調査によると、2008年春に入社した社員を対象に行ったアンケートで、「今の会社に一生勤めたい」という新入社員は過去最高の約4割。伸ばしたい仕事の能力として、約4割が「自社の製品知識や職種ごとに必要な専門知識」と答えています。

また、入社前と比べて期待以上だったのは「職場の人間関係」(40.7%)が最も多く、次いで「上司・先輩の指導育成」(30.4%)。さらに、「会社関係の飲み会を優先する」人は2007年の調査より7.1ポイント増の63.7%。逆に、恋人との飲み会を優先する人は2.2ポイント減の7.7%。つまり、会社での人間関係を大事にして、上司や先輩から教えを請い、専門知識を身につけて会社に貢献したいと考える若者が増えているのです。

バブル崩壊後の“失われた10年”に人材育成を怠った会社では今、ちょうど中核となる層の人材が不足しているそうです。この不況でも未来を信じて頑張ろうとしている若者が、3年後、5年後にどう成長しているか――。人材育成の第一歩は、「一緒に頑張ろう!」と声をかけることかもしれません。

 

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