人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

持病のおかげで億万長者の津久田喜代枝さん。

「初恋ダイエットスリッパ」「洗濯糸くず取り」など、主婦のアイデアが大ヒット商品を生んだ例はいくつもあります。主婦の発明に共通しているのは、身近で日常的な問題に目を向けていることでしょう。今回ご紹介する発明事例も1人の主婦の「何とかしたい!」という悩みから始まりました。彼女が何とかしたかったものは、長年わずらっていた持病の腰痛です。

■出発点は“自分の病気は自分で治す”

茨城県石岡市に住む津久田喜代枝さんには、生まれつき股関節に痛みを感じる持病がありました。治療しても思うような効果がなく、40歳頃には這って歩くまでに悪化してしまったのです。「治療が無理なら、痛まない方法を自分で考えよう」。絶望的な気持ちを振り切って、まずは痛みの原因を知るために東洋医学の専門学校に入学し、人体の構造を学びました。そのかたわらで痛みが和らぐ方法をあれこれ試していたところ、股関節に指を入れて押さえて歩くと痛みが和らぐことに気づいたそうです。着物を着るときのひもで脚の付け根をしばってみると身体が楽になり、そのひもに代えていろいろなものを試した結果、「これだ!」とひらめいたのが8センチくらいの幅広ゴムでした。これが、のちに大ヒット商品となる全身健康サポーター(骨盤矯正ベルト)「ラクダーネ」のもとになったのです。着想から5年。いつの間にか腰痛の専門家になり、治療院まで開業しました。「ラクダーネ」に続き、お腹をすっきり見せるシェイプアップサポーター(ウエストベルト)「肉取物語」を発明し、これも大ヒット。今では年商4億円以上というスーパー主婦です。

津久田さんに発明家としての特別な才能があったわけではないでしょうし、最初から特許を取って事業展開するまでは考えていなかったそうです。ただ、「腰痛を何とかしたい」という強い信念があり、それを貫き通せたのは、同じ症状に悩む人の役に立つことが生きがいになったからです。津久田さんは言います。「不便や不満を感じたら発想の転換をはかって、一歩ずつ前向きに解決していく姿勢が大切です」。一夜にして大ヒット商品は生まれませんが、強い信念は実を結ぶことを教えられます。

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