人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

経営者は「孤立」してはならない

立場のある人(リーダー)は、業界、職種に関わらず孤独なものです。国際的なファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニは、彼の奇跡を描いた映画「アルマーニ」でこう語っています。「地位も、お金も、名誉も手に入れた。けれど私はとても孤独だ。周囲の人間は私が忙しいだろうと気を使って、(プライベートで)むこうから連絡してくることはない」(注・著者要約)

経営者も孤独だと言われます。その理由の一つは社員と共有できるものに制約があるからでしょう。経営者と社員は「会社」という同じ船に乗って同じ目的地を目指す関係でありながら、立場上ときにまったく逆サイドに立たなくてはならないことがあります。会社が沈滞ムードであれば経営者も苦しいわけですが、その気持ちを押し殺して社員を叱咤激励しなくてはなりません。逆に上昇ムードであっても、社員と一緒に浮かれてばかりいられません。先を見越して社員の気持ちを引き締める。自分の舵取りいかんで船の進む方向が決まるのですから、責任と重圧には孤独が付きまとうのは仕方のないことかもしれません。

しかし孤独であっても、経営者は「孤立」してはならないと言います。孤独とは、仲間がいるけれど実行するのは自分しかいないこと。孤立とは仲間がいないことです。つまり、経営サイドの人間も含めた社員とのコミュニケーションがない状態です。

決断を下すという意味では、中間管理職も孤立しがちな立場でしょう。全体を把握し、ベストな選択をしなくてはならない立場の人が孤立している会社は風通しが悪くなりがちです。コミュニケーションという橋がないのですから、社員や部下にとって経営者やリーダーは川向こうの特別な存在になり、現場の様子も社員の気持ちも届きません。

「『社長はえらい』と自分で思っているような人を社長と呼びたくない。尊敬し、信頼できる人を社長と呼びたい」ある社員の言葉です。孤独な上に孤立したのでは、経営者自身が辛くなるようです。

 

 

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