人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

売れない時代における商売の方向性

ケアひとつで、すべてが好転していく時代

お客は、世間で言われているよりはるかにこちらの考えや提案を受け入れてくれます。
ただし、それが乱暴に押し付けられると、いくら正当な意見でもがまんできない。

お客さんは花です。
やさしく触れる露には何も言わないが、雨が猛然と降りかかるとぴったりと閉じてしまう。
特に女性は、「私たちの技術はこんなにすごい!」「この商品はホントにいい!」
「あれを買え」「これどうですか」と押し付けられるのを嫌がります。

自分から折れるのはなんともないのですが、その前にちょっとしたケアがほしいわけです。
それが、コツコツとした定期的なつながりや働きかけだったり、お互いの理解だったり、
商売を超えた人と人との関係だったり、やさしい言葉だったりする。

私たち商売人はこれまで、ケアを抜きにした集客、売り方を続けてきた側面があります。
人間関係などなくても売れる時代をすごしてきたからです。
しかし、今そのロジックが破綻しかけている・・・

今また、ソーシャルメディアブームに乗せられて、
血の通わない関係の中で見込み客を釣りあげることにまい進する会社が増えました。
それでうまくいく会社はあるし、急速に伸びる者も出てくる。
しかしそれは、ごく稀な少数の者たちだけです。
大多数の商売人は、原点に返るべく、人と人のリアルな関わりを重視する販売が必要になってくるはずです。

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