人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

顧客と融合するには

顧客が「本能」で動くことを理解する

戦後、今ほど社会が混乱し、多くの人が疑心暗鬼になっている時期はありません。
こういう時代には、人々は感情というよりも「本能」で行動するようになります。

顧客が信頼できる近しい人や身内を求めるのは、本能です。
顧客が部外者を信用せず、近しい人や身内だけを信じるのも、本能です。
顧客が自分の信じた近しい人を、自分の知人に紹介することも、本能です。
人々が、自分の知人の推薦で購入先を決めてしまうのも、本能です。
社会全体が混迷を深める時代には、消費者は感情ではなく本能によって突き動かされていきます。

人には「つながりの本能」というものがある。
よりよい人とつながっていたい。
つながっていないとさびしい、不安という本能である。
この点を正確にとらえた接触を行えば顧客と融合できる。

人には「学びの本能」というものがある。
安全に生きていくうえで必要なことを学びたいという本能である。
この点を正確にとらえた接触を行っていけば顧客と融合できる。

人には「伝達の本能」というものがある。
人間が成長していくうえで学び取ったものは人に伝えたいという本能である。
この点を正確にとらえた接触を行っていくことで知人への伝達が加速する。

人には「引力の本能」というものがある。
人を引き付けたい、人から認められたいという本能である。
この点を正確にとらえた接触を行っていくことで知人への伝達が加速する。

人には「守りの本能」というものがある。
言うまでもなく、だまされたくないという本能である。
情報に翻弄され、自己判断力を奪われ、積極的に動くことがリスクとなる時代である。
極めて強い自己防衛本能が働いている。
この点を正確にとらえた接触を行っていくことで顧客の背後にいる多くの知人を新たな顧客にできる。

私たちは消費者の感情を理解する以上に、本能的な部分も視野に入れた販売を行う。
そうしたときに、確実に他社の一歩先を行く存在になることができ、消費者に支持され、
結果的に繁盛していくのだと思います。

 

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