人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

消費者の心をガッチリとらえた“はなわ”の逆転の発想

「アイデアに詰まったときは逆転の発想で」。ビジネスの世界ではよく言われることです。以前、お笑い芸人“はなわ”さんの逆転の発想が主婦の心をくすぐったようで、一つのヒット商品が生まれました。そのヒット商品とは「雪国もやし」。「雪国もやしはめちゃめちゃ高いから みんな絶対買うなよ 雪国もやし」。はなわさんがやけくそのように歌うこのCMは、6月度テレビCM好感度ランキングで堂々のベストテン入りを果たしました。

■高いよ、買うなよ、雪国もやし

雪国もやしのCMのために、はなわさんは100曲以上もCMソングを制作したそうです。しかし、どの曲もことどとくダメ出しの連続で全部ボツ。半ば逆上したはなわさんは、「高いよ! 買うなよ!」という、CM界では掟破りともいえる歌詞にしてみたところ、何故かこれが採用されたそうです。ちなみに、はなわさんをCMに起用したのは、“もやし”と“はなわ”が同じひらがな3文字だったからという冗談のような本当の話だとか。はなわさんの“やけくそ”な逆転の発想と、ユーモアのある企業体質(?)が「雪国もやし」という商品名を主婦の記憶にインプットしたのです。

自社製品のイメージアップを狙うテレビCMをあえて自虐的な内容にし、視聴者にインパクトを残した例では、キューサイの青汁がありました。俳優の八名信夫さんがこわもての顔で「マズイ。もう一杯!」とコップを突き出すあのCMでも、最後に「もう一杯」と言わせることで視聴者よりの作りになっていました。

ところが、雪国もやしは「高い」「買うなよ」と二重否定。あまりのインパクトのすごさに「主婦から反感を買うのでは?」と思った人もいるでしょうが、この戦略が見事に的中したのです。「おさかな天国」のように耳馴染みがよい曲調。歌詞の中に商品名を入れることで、CMを見るたびに「雪国もやし」を覚えてもらえる。「最初は“何コレ?”と思ったけど、気になってお店で探してみたら使いやすくて買ってしまった」この主婦の感想がすべてを物語っているでしょう。「買うな」と言われたら買いたくなるのが人間ですからね。

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