人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

売れる商品はアイデアひとつでできる!

1からスタートするのも発明ですが、既存のヒット商品をバージョンアップさせ、機能性の高さで差別化するのも一種の発明でしょう。新しい需要の開拓はアイデア次第です。例えばオフィスに欠かせないポスト・イットは、「はがれやすい」「もっと大きなものがほしい」「繰り返して使えたら便利」といった消費者の要望を反映して機能をアップさせ、今では用途に応じた様々な種類が流通しています。

ところで、ポスト・イットの生みの親は「3M」の愛称で知られる「ミネソタ鉱業製造株式会社」。「3M」は何よりも創造性を大事にし、社員には多少冒険しても新しいアイデアを試す自由を認めているそうです。誰かが新しいものを考えつくとみんなが耳を傾ける――。1902年の創業以来、数々のヒット商品を生み出している秘密は柔軟な社風にあるのかもしれません。

■需要が未知なら開拓すべし!

ポスト・イットも創造性が生み出した大ヒット商品のひとつです。強力な粘着力の接着剤を作るつもりが、出来上がったのは“よくつかない糊(のり)”。これは画期的な接着剤ですが、使い道がありません。実用的な利用方法を考えるうちにたどり着いたのが、「糊つきのしおりをレポートに貼ってメモを書く」というアイデアでした。しかし今度は、どこに需要があるのか分かりません。未知の製品は市場も未知だからです。そこで開発担当者は、身近な人たちに糊つきメモを配ったり、市場テストを試みたりしながら製品の便利さを実感してもらおうとしました。担当者が打ち出した利用法のアイデアは「新しいコミュニケーションの形」です。その利用法さえ分かってもらえれば糊つきメモには大きな需要がある。そう信じて無料サンプルを配り始めたところ、使った人たちからの注文が殺到。この製品は「ポスト・イット」と名づけられ、歴史的な大ヒット商品へと成長していくのです。

市場がないなら開拓すればいい。そこで問われるのがアイデアでしょう。発明品を生み出すのがアイデアなら、市場の開拓にもアイデアが光ります。この製品は何にどう便利なのか。画期的な利用法をアピールできれば需要が見えてくるでしょう。

 

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