人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

世界の注目を集めた“ローテク発明”

ドイツで開かれた世界最大の防災用品見本市で、「ブラボー」と絶賛された日本の発明品があります。ビー・ビー・ダブリュ(株)の土のう製作器「ビービーワーカー」です。河川工事や災害地などに欠かせない「土のう」は万国共通の防災具。とくに災害時は短時間に大量の土のうが必要ですが、その緊急性に反して土のう作りは長い間手作業でした。ビー・ビー・ダブリュ(株)の社長・安井和広氏が、手作業で大量の土のうを作る社員の苦労を目の当たりにし、「もっと楽にしてあげたい」と思い立って開発したのが「ビービーワーカー」です。

■シンプル イズ ベストな発想のローテクに注目

「ビービーワーカー」のしくみは簡単です。底の抜けた四角い枠に土のう袋をセットし、土を投入。枠を引き上げると土の詰まった袋が出来上がり、あとは袋の口を縛って完成。見事なまでにシンプルで、しかもローテクではありますが、一度に4つ出来る「4型」を使えば、1日1人7時間の作業で640個の土のうを作れるのだとか。建築業界に詳しい方なら「ビービーワーカー」の作業効率がどれほどのものかお分かりでしょう。

安井社長がローテクにこだわった理由は「確実性」です。フルオートメーションは便利でも機械が故障すればそれまでで、操作を覚える手間もあります。その点ローテクは故障がなく、確実に作業ができるので、不測の事態が起こりやすい土木現場に適していると判断したそうです。「ビービーワーカー」は単なる効率重視ではなく、現場を知っている強みから生まれた製品なのです。

もともと社員のために作ったので商売にするつもりはなかったものの、類似品が出回り始めたことで生産に着手したそうです。しかし、販売に関しては素人同然。そこで目をつけたのが、見本市など人が大勢集まる場所でした。カタログだけでは伝えきれない製品の良さを、実演でPRしながら知名度を上げていったそうです。また、新潟中越地震などの被災地に出向き、無償で製品を貸し出すといったボランティアをふまえた実演営業も高く評価され、“ブラボー”なヒット商品に成長したのです。

【ビービーワーカー】http://www.bbw.co.jp/

 

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