人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

ちょっとした付加価値で大ヒット!

箱を開け、きれいな包装をほどいて美味しそうなケーキをいただこうと思ったら、実はタオルだった……。最近、こんなことが起こっているとかいないとか。安い中国製のタオルにおされ、売上減に悩んでいたあるタオルメーカーが考えついたのは、ハンカチサイズのタオルで作った本物そっくりの“ケーキタオル”だったそうです。

■タオル+“美味しさ”の付加価値=大ヒット

愛媛県今治市に本社をかまえるタオルメーカーの「今井タオル」は、創業100年を超える老舗です。しかし、時代の波には勝てず、中国製の安いタオルにおされて売上が減少。そこで考えついたのが“ケーキタオル”だったのです。タオル生産日本一の強みを生かし、タオルに“美味しさ”という新しい付加価値をプラスしたのです。高級糸を使ってケーキのふんわり感を出した自信作は展示会で大注目を浴び、百貨店のバイヤーらが殺到したそうです。

ケーキタオルは口コミで評判を呼び、今では百貨店をはじめ、雑貨屋、ケーキ屋、チョコレート専門店などとも取引しているそうです。“タオル”と“美味しさ”。普通は何の接点もないこの2つを組み合わせることで、ありきたりの日用品が大変身したのです。

ギフトアイテムやアートフラワーを手がける「日本ユーテンシル」では、タオルに“美味しそうな香り”という付加価値をつけています。タオルにバニラ、イチゴ、リンゴ、オレンジなどの香料を染めこみ、容器から取り出すと本物に似た美味しそうな香りが漂う……。こちらも狙いが当たって生産が追いつかないそうです。

本来の使い道にまったく別の付加価値をつけることで新しい商品が誕生する。0から1を作り上げることを“発明”と呼ぶなら、1を10にすることは“アイデア”です。ケーキタオルは1から10を生み出したアイデアの好例といえるでしょう。

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