人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

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「女脳」茂木健一郎・矢内理絵子 (著)

男女の違いは脳の違いであるという認識が浸透し、「男脳」「女脳」という言葉も定着しました。また、コミュニケーション社会の現代では、別名「共感脳」とも呼ばれる女脳のほうが適応力が高いとも言われます。

今回、売れっ子脳科学者・茂木健一郎氏が注目しているのは女脳。モデルケースとして女流プロ棋士の矢内理絵子氏と対談し、その対談を中心に、ひらめきと勝負強さの秘密を女脳から探ろうというのが本書のテーマです。

矢内理絵子氏と言えば、2006年に女流名人位を獲得し、昨年は初代女王の座に就いた、今最ものっている女流棋士。その棋風は外連味(けれんみ)がなく、現代的な将棋がスピード感と鋭さなら、矢内氏の指し方は正反対。せこせこしたところのないスケールの大きい将棋を指すことで定評があります。

棋士の脳を分析した研究としては、対戦中の羽生善治名人が次の一手を読むときの仮説思考が有名です。「次の一手が光る」と言う羽生氏のひらめきと矢内氏の棋風のひらめきに違いがあるとすれば、それは男脳・女脳の違いなのか――。

「人間に限界はありません。あるとしたら、それは自分自身で『ここまでで満足だ』と線を引いているだけなのです」と言い、「戦いは最後の5分間にある」(ナポレオン・ボナパルトの言葉)を座右の銘とする矢内氏の、女脳から見たひらめきと勝負強さ。ぜひその秘密をのぞいてみたいものです。

 

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