人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

思考の整理学(ちくま文庫)

受動的に得た知識をただ詰め込み、いわゆる「うんちく」的な情報量の多さを社会的な有用性のものさしにしている人は、一発検索で情報を引っ張り出せるコンピューターに負けてしまうだろう――。本書ではそんな人を自力で飛べない「グライダー」にたとえ、思考が独創的で自ら整理できる人を「飛行機」にたとえ、飛行機型を目指す方法論を具体的に提示します。

現代人はとにかくすぐに答えを知りたがると言われます。「分からない」ことが不安で、耐えられないからです。しかし、すぐに答えだけを求める傾向が人から想像力を奪い、だから現代人は思考に「溜め」や「ひだ」がない、そんな意見もあります。この本はそんな現代人への警告かと思いきや、書かれたのは約20年前。内容は現代にも十分通じますが、むしろ当時より時代が進んで「グライダー型」の人が増えた今のほうが、危機感を持って読むべきではないかと思います。

例えば筆者は言います。

「考えを醗酵せよ。寝かせろ」

常にメモ帳を持ち歩いて思い浮かんだアイデアを書きまくる。それをいったん頭から外して寝かせる。もう一度メモ帳を見直して、「使えそうだ」と思ったものだけを別のメモ帳に転記して、そこに新たな情報を加えるとオリジナルのネタになる。筆者はこの過程を「発酵」と呼んでいます。

アイデアが発酵すると「知」が深まる。深まった「知」、すなわちオリジナルのネタこそ自分の力となり、確固たるアイデアとなりうるのです。

 

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