人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

顧客は「売れっ子」がお好き

仕事は何故か、忙しい人に集中します。社内を見ても、常に多くの案件を抱えている人はさらに忙しく活躍し、暇そうな人はいつまでも暇そうなまま。この差が仕事の「デキる・デキない」だけかと言えばそうでもないのがまた不思議で、忙しい人には「頼もしい」「仕事を任せたい」といった好印象を持つようです。

忙しい人はそれだけ引き合いが多い売れっ子です。ですから、仕事のクオリティはともかく、まずその人の時間を確保するのは難しそうだと周囲は勝手にそう思います。この時点で忙しい人の価値は自動的に底上げされ、他人の評価が一人歩きを始めると、あとはわらしべ長者的に追い風が吹くのでしょう。だから余計に「無理を承知で何とか時間を割いてもらいたい」となり、「では、今回は特別に……」と時間を作ってもらえたら、その後の展開が忙しい人に有利なのは明白です。つまり、「忙しい人」というイメージは自分を高く評価してもらう心理作戦にもなるのです。

「いつでもお伺いします」「いつでも大丈夫です」。これは一見、顧客の都合を優先させる気遣いのようでいて、実は自分の価値を下げるNGワードかもしれません。しかも、「いつでも」という言葉は顧客の決断力に訴えない点もマイナスです。

たとえ予定が詰まっていなくても、顧客に対しては「忙しい人」を装っておくくらいのほうが、顧客は勝手に「デキる人」という印象を持つでしょう。

「明日のお時間ですが、16時でもよろしいでしょうか。午前中に他社様と2件打ち合わせがあり、その後で新企画立ち上げの社内会議が入っておりますが、16時にはご提案書をお持ちいたします。御社のお役に立ちそうな最新情報を盛り込んでおりますので、ぜひご検討ください」

このくらいスマートに「忙しい人」を演じられたら、営業マンとしての頼もしさも十分に伝わるのではないかと思います。

 

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