人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

顧客と融合するには

悪魔と天使の転換点

商売人は、顧客にとって悪魔にも天使にもなりうる。
顧客に対して、不信感のあるまま表面的なメリットを押し付ければ、悪魔となる。
一方、自らの特徴や想いを打ち出せば、天使となる。

誤解してはならないことは、顧客の方があなたを探しているということ。
だから見つけたときには、顧客の中で激しい火花が散る。
これは不信感の中から押し付けられたものではなく、自分から動いて見つけた相手なので、
顧客はすぐにあなたの信者となる。
そして自分から進んで、あなたのことを知人へ語るようになる。
これが口コミ発生の真実の瞬間でもある。

私たちは、一旦立ち止まり、新しい顧客ばかり探し回ることを見直してみる時期に来ています。
あなたが顧客を探し回るのではなく、顧客に見つかりやすいように、あなた自身が色を放つ。
ここに、顧客と融合するためのツボがある。

この時代、新しい顧客を探すのは大変です。
顧客はステルス化していて、どこにいるかわからない。
見つけたとしても、それがあなたの求めている顧客とは限らない。
あなたの提供するものに喜ぶ人かもわからない。
そうであるなら探し回るより、灯台のように存在を知らしめて引き寄せる方がはるかに効率的です。

売れない時代に繁盛している会社の顧客には特徴があります。
「船」なのです。
「顧客という船は、灯台の光に引き寄せられ、安全な場所へと導かれていく」
これが、売れない時代に力強く集客するための、成功シナリオではないかと思います。

 

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