人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

顧客に支持される商品は「欠点列挙法」から生まれる!

ユニクロや牛角はクレームから新しいものを生み出しました。これに似たものに「欠点列挙法」があります。発想のチェックリスト同様、欠点列挙法もアイデア発想技法の一つです。開発したのは米GEの子会社ホットポイント社。「欠点」を切り口にして意識的にケチをつけ、普段見逃している問題を無理やり掘り起こし、解決策をカタチにすることで新しい発見につなげていくのだそうです。

■欠点列挙法の進め方

【1】取り上げるテーマを決める(モノやコト)。

【2】テーマの欠点(問題点)を洗い出しポストイットに書き出す。ポイントは“意識的”に欠点を探すこと。自分とは立場の違う人(職種、人種、性別、身体が不自由など)になったつもりで、普段とは違った視点から欠点を洗い出す。また、悪い点ばかりでなく、“こうあってほしい”といった願望やわがままも欠点とみなす。

【3】欠点を書き出したポストイットを並べ、共通点ごとにグループ化してグループ名(タイトル)をつける。共通点のないものは1枚で独立させおく。(欠点の見落としや偏りを見つけるため)

【4】グループごとの欠点をまとめ、課題(解決すべき問題)を1~2つに絞り込む。

【5】解決策の優先順位を決める(どのグループから取り組むか)。決め方のポイントは「何を目指すか」を明確にすること。

【6】グループごとに課題が発生する理由を具体的に挙げていく。

【7】6の理由をクリアにする解決策を検討する。数多くの解決策を考えるため、つじつまが合わなくても気にしない。また、新しい機能の追加で欠点をカバーしないことが重要。

【8】解決策を集約する。あくまでもアイデアをまとめていくステップなので、固定観念にとらわれず自由に発想する。

【9】まとめた解決策を図解する。現実的なものと理想的なもの、両面から検討する。

多角的に欠点を挙げ、新しい基準でグループ分けをし、どのように原因を掘り下げるかで新しいカタチが見えてくるようです。

 

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