ビジネスお役立ち知識
成功者の9割が言うこと
先日、あるビジネス雑誌の編集者と話をする機会がありました。成功した著名人や起業家、経営者にインタビューをすると、ほとんどの人が最後には同じことを言うのだそうです。
失敗を恐れない――。成功者の9割が口にする言葉がこれです。「成功の秘訣は何ですか?」の質問に対する答えの多くは、「失敗を恐れずにまずはやってみること。もし失敗してもなぜ失敗したかを分析し、その理由が分かれば“失敗”ではなく“経験”になる」といった内容だそうです。あまりにも当たり前の答えですが、そこに説得力があるのは彼らが実際に成功しているからです。逆に言えば、行動を起こす前に「失敗したらどうしよう」と考えて動かない人がほとんどだと彼らは感じているのでしょう。もしくは、一度の失敗に懲りてやめてしまう場合もあります。いずれにしろ、行動がなければ結果もない。宝くじは買わなければ当たらないの例え通りです。
ビジネスマンにも同じことが言えるでしょう。営業成績の良い人やプレゼン採用率の高い人が常に100発100中だとは思えません。失敗と成功の確率は、どんな人でも理論上は五分と五分です。しかし、失敗の分析とそのあとの行動力が成功の確率を押し上げ、デキる・デキないの差になっていくのでしょう。
「失敗してもチャレンジし続けられるのはなぜですか?」その編集者は重ねてこう尋ねるそうです。失敗の理由が分かったとしても、失敗によって受けたダメージは残ります。業績に直接関わるダメージの回復は簡単ではありませんし、精神的なダメージの回復にはもっと時間がかかるでしょう。それでも次の行動がなければ結果は出ません。
「それでもまたやるのは、その先に大きなミッションがあるからです」失敗してもやり続ける理由もまた、成功者の9割に共通しているそうです。何のための行動なのか、理由なくして人は動けないのでしょう。