人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

すごい売り方 / 木村和男 (著)

鮮やかな黄色のカバーとシンプルながらも印象的なタイトル。書店で見かけたらつい手にとってみたくなる装丁は、ベストセラーの要素のひとつかもしれません。

それにしてもインパクトのあるタイトルです。読者は多分、販売業に携わっている人だけではないでしょう。著者のプロフィールを見ればその理由が分かります。著者の木村和男氏は、アパレルメーカーを共同設立後に独立し、現在はストアコンセプトの提案、商品企画、販促、店舗デザイン、販売までのトータルアドバイスを行っているそうです。

こう書くと、イケイケの販売戦略に長けているツワモノといったイメージを持つかもしれません。しかし、木村氏が最も得意とするのは販売教育です。セミナーの受講者は3万人を超え、その心打つ語りかけに号泣者が続出なのだとか。多少の誇張があったとしても、とにかく人気が高いのは確かでしょう。

さて、肝心の「すごい売り方」とは――。読書が苦手な人でも一気に読める勢いのある本なので、細かい内容は読んでのお楽しみということで、キーワードになりそうな言葉を拾ってみようと思います。

ひとつは「ストーリー(物語)」。人はストーリーを好むと言われます。商品にまつわるストーリーを盛り込んだセールストークはお客さんの心をつかみやすいのでしょう。もうひとつは「ユーモア」です。人の心とお財布のひもを緩めるのはユーモアなのでしょうか。具体的に何が「すごい」のかは、やはり一読されることをおすすめします。

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