人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

「ゆとり世代」への効果的な社員教育とは?

1985年生まれを中心とした「ゆとり世代」が「エイリアン」と呼ばれるのは、今までの常識がまったく通用しないことがあるからです。ゆとり世代を社員として迎える前に彼らの特徴を理解して、社員教育の参考にしたいものです。

■【とにかく失敗したくない】

複雑化するいじめを経験しているせいか人目や他人の評価に敏感で、極端に失敗を恐れます。「間違えたくない」という意識が強く、自分が傷つくことを嫌い、ガラスのように繊細な神経質。かと思えば妙にふてぶてしい態度だったりもします。失敗の経験が少ないので打たれ弱く、強烈な自己防衛意識が働くのでしょう。ゆとり世代に体育会系のノリは通用しないようです。

■【人の気持ちには大雑把】

自分を守ることには必死でも、人の気持ちに対しては驚くほど大雑把なところがあります。ケータイメールを多用するゆとり世代のコミュニケーションは一方的で、相手の反応はあまり気にならないようです。面倒臭いことはとにかくメールで済ませる。取引先に対するお詫びも、「メールしときました」で事足りたと思っているでしょう。メールなら相手の邪魔をしないし自分もラクなのに、なぜメールでお詫びするのが失礼に当たるのか彼らには理解できないのです。

■【「言わなくても分かるよね」が分からない】

そんな彼らに「1を聞いて10を知る」応用力は期待できません。ただし、「1を聞いたら1はきちんとする」真面目さはあります。自分から動き出すのは苦手でも言われたことはちゃんとやる。となれば、何かを指示するときは「言わなくても分かるよね」の部分を詳しく説明すればいいのです。手間はかかりますが、逆に手間をかければゆとり世代とも意思の疎通を図れるでしょう。

しかし、弱点は強みの裏返しでもあります。社員教育ということを考えた場合、よくない点ばかりに目を向けても生産的ではありません。彼らをもう一歩深いところで理解し、社員教育に生かしていく視点を持ちたいものです。

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