人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

「人見知り」は案外うまくいく /吉岡英幸 (著)

成功者には、明るく社交的な野心家で幅広い人脈を持つイメージがあり、「そんな自分になりなさい」と自己啓発を促す成功者も少なくありません。そんな中、「《人見知り》こそ仕事や人生において最強のパーソナリティである」と主張されたら、人見知りの人はどれほど心強く、勇気を与えられることでしょう。

ビジネスにおいて人見知りはマイナスであると考えてきた人にとって、本書は目からうろこの展開をします。

・公平に忍耐強く意見を聞く

・冷静に分析する

・人にレッテルを貼らない

・クリエイティブな人に必要とされるアタマの切り替え力を持っている

これらは、《超人見知り》を自認する著者の人見知り分析です。人見知りな人が成功しないかと言えば、もちろんそうではありません。しかし、自分が上手くいかないと人見知りを理由にしてしまうのは、人見知りを自分のパーソナリティとして自覚し、生かしきっていないからです。

本書によれば、社交的な性格をうらやむことはないそうです。「よくしゃべる人ほど会話力が低く、さらけ出す人ほど自分をつくっているものです」とのこと。社交的も人見知りも同じ人の性格です。であれば、どちらが優れているかといった優劣をつけるのはナンセンスなのでしょう。無理して自分を変えたり社交的な人を装ったりするよりも、人見知りをいかした人生を送ろうというのが著者の考えです。ちなみに、「カリスマと呼ばれる人はみんな人見知り」だそうです。

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