人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

全米NO.1のセールス・ライターが教える 10倍売る人の文章術

どうやら今の時代は、ビジネスにおける文章力が問われているようです。「モノが売れる文章力」を身につけることはそのままビジネスの成功につながるといった風潮で、文章力を磨く書籍も数多く出版されています。その中でも特に注目を集めているのが本書でしょう。翻訳は、マーケティング界の《グル》と呼ばれ、「超・営業法」「超・マーケティング」の著者としても有名なビジネスプロデュサー金森重樹氏です。

本書ではまず、「第一センテンスは短く書け」と始まります。その理由は単純明快。第一センテンスを読んでもらわなければ、それ以下も読んでもらえないからです。第一センテンスの目的はベネフィット(便益)を伝えたり特徴を説明したりすることではなく、「第二センテンスを読ませる」こと。それ以上でもそれ以下でもない。

第二センテンスは第三センテンスを読ませるために、第三センテンスは第四センテンスを……と展開する方法論を著者は「滑り台効果」と名付けています。ベネフィットや特徴を伝えるコピーは《滑り台》で勢いをつけたところで登場させる。これが《10倍売ってきた》著者の文章極意なのでしょう。

あらゆるものを通販で売り巨額を稼ぎ出した著者は、終始一貫「《売ること》を目的に特化した文章術」を解説します。すでに見知っているテクニックやノウハウもあるでしょうが、本書の原書(英語版)をマーケティングの原典として学んできたマーケッターも多いようです。

商品やサービスには自信があるけれど、何故か売れない。その原因が自分の文章力にあると薄々気づいているならば一読の価値があるでしょう。

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