人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

初対面で“ガツン”と印象を残す売り込み術。

営業上手な人は自分の売り込みも上手です。先に自分を売り込んで“買って”もらうことができれば、商品やサービスの売り込みはずっと楽になるからです。キャラクターで勝負する人もいますが、自分に代わって自分を売り込んでくれる“ツール”を用意しておけば、それを相手に渡すだけで、嫌味なく自然にセルフプロデュースが可能になります。

相手に“何を”提供できるのか。初対面の人に名刺を渡す、または交換する目的はここにあります。趣味や血液型などの情報は会話の糸口になっても、名刺から仕事に結びつく可能性は低そうです。ある程度自由に名刺を作れるなら、ひと言で自分を特徴づけるオリジナルな肩書きを考えてみたらどうでしょう。「顧客満足クリエーター」で顧客第一の営業スタイルをアピールする。保険やローンの見直しが得意なファイナンシャルプランナーは「無駄金鑑定士」。ひと目で意味が分からなくても、インパクトのある肩書きには反応があります。そこで自分の得意分野の話をすれば、スピーディに実のあるビジネストークへと発展していく可能性は高いでしょう。

名刺でアピールできない人は、「自己PR広告」を作って名刺と一緒に渡してみたらどうでしょう。A4くらいの紙に、事業内容、得意分野、過去の実績、ミッションなどを書きます。ただし、だらだらと書かず、一項目1~2行で簡潔にまとめる工夫が必要です。得意分野に関しては、自分が提供できることを“具体的”に書くことがポイント。「保険やローンの見直しならおまかせください」より、「ハウスメーカー勤務時代の知識を活かした住宅ローンの見直しが好評です」のほうが、明らかに相手の喰いつきはいいはずです。

セミナーやパーティなど一度に多くの人が集まる場では、名刺交換と簡単な雑談で終わってしまうことが多いもの。しかし、名刺と一緒に自己PR広告を渡しておけば名刺だけよりも確実に印象に残り、後日「先日の資料、読んでいただけましたでしょうか」と相手に連絡を入れやすくなります。また、読んで興味を持ってくれたら相手から連絡がくるかもしれません。初対面で印象を残すことは、次につながる芽を作っておくことなのです。

 

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