ビジネスお役立ち知識
売れる商品は“もったいない”から発想する!
「初恋ダイエットスリッパ」 「炊飯蒸籠(せいろう)」「レシート貼るだけ家計簿」など、女性が発明したアイデア商品が人気を呼んでいます。女性による発明のキーワードは「日常生活の不便」と「もったいない」ではないかと思います。
最近、男女の脳の違いに焦点が当たります。「男性脳」は一つのことに特化するのを得意とし、専門性の高さでは「女性脳」に勝りますが、細かい点に気を配ったり共感したりする点においては「女性脳」のほうが優れていると言われます。誰もが感じている日常生活のちょっとした不便に注目し、簡単・便利に不便を解消しようとする女性のアイデアには学ぶところが多いでしょう。
また、女性の中でも主婦の発明がヒットしているのは、「もったいない」の発想によるものではないでしょうか。「子育てが大変で時間がもったいないから、家事をしながらダイエットもしたい」という発想が「初恋ダイエットスリッパ」を生み、「炊飯中に炊飯器から出る蒸気がもったいない」という発想からは「炊飯蒸籠」が誕生しました。
■ご飯を炊きながらおかずも一緒に作りたい!
埼玉県飯能市の主婦が発明した「炊飯蒸籠」は、ご飯を炊きながらゆで卵や蒸し料理などのおかずも一緒にできるアイデア商品。炊飯器の蒸気という副産物を「もったいない」と思い、いろいろな蒸し料理に利用したいという希望が開発のきっかけになったそうです。
一番苦労したのは蒸籠部分の材質選びだったと言います。食品に無害で、取り扱いが安全で、食品を美味しく蒸せる材質として目をつけたのが昔ながらの「蒸籠」です。しかし問題だったのは蒸籠の下の台で、陶器、木材、透明なガラスはどれも製造コストがかかりすぎて断念。最終的に行き着いたのがP.P(ポリプロピレン)という樹脂だったそうです。P.Pは蒸気に当たっても食品に害がなく、丈夫で長持ち。大量生産も可能なのでコスト面でも合格となったわけです。(参考:発明の杜http://www.102blog.com/idea/0007.html)
男性のみなさん、身近な女性に「もったいないと思うこと」を聞いてみたらどうでしょう。発明の意外なヒントになるかもしれません。