ビジネスお役立ち知識
ユニークなアイデアは“特許電子図書館”にある!
特許や商標は“早い者勝ち”の世界。2004年に阪神が優勝したとき、いち早く個人で「阪神優勝」という商標登録をした人がいて、球団との間で裁判にまで発展しましたね。素晴らしいアイデアや技術、商品名を思いついても既に登録されていては水の泡です。そこで利用したいのが「特許電子図書館」。日本の特許庁がインターネット上に開設している特許情報の総合図書館で、特許や実用新案、商標などを簡単に検索できるデータベースが用意されています。
■特許電子図書館(IPDL)
http://www.ipdl.ncipi.go.jp/homepg.ipdl
検索方法が9種類ありますが、まずは「初心者向け」がオススメです。「特許・実用新案の検索」と「商標の検索」があり、試しに「商標の検索」で“勝ち組”を検索してみると、“勝ち組”を含む商標が8件ヒットしました。検索結果をクリックすると、権利者名と住所、出願日や登録日、指定商品、ロゴマークやキャラクターなどが詳しく表示されます。ちなみに、“負け組”の検索結果は0件でした。
もう少し高度な検索をしたいときは、「特許・実用新案検索」「意匠検索」「外国文献検索」「商標検索」などの通常版で。また、特許、実用新案、意匠、商標の出願方法や、パソコン電子出願、外国への出願も分かりやすく説明されており、必要な書類をダウンロードすることもできます。
これを単なる検索目的だけで利用したのではもったいない。実際に使ってみると分かりますが、特許電子図書館はユニークなアイデアのヒントが満載です。たとえば、「特許・実用新案」検索の詳細画面には配線図やフローチャートなどの概略図も載っています。その道のエンジニアなら興味深く見るのではないでしょうか。
何を目的に、どんな方法で解決したのか。「特許公開」の詳細を読むと、まるで他人の頭の中をのぞいているような気がしてきます。世の中には本当に、いろいろなことを考えている人がいるんですね。