人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

会社に利益をもたらす中途採用者を雇うコツ。

中途採用とは、職務経験のある人を対象に、即戦力となる人材を採用していくことです。企業は求職者の経歴を評価し、さらに各職場での年齢構成や当人のキャラクターなどを総合的に判断しなければならず、求職者は自分のキャリアを正当に評価してもらえるようなアピール方法を模索する必要があり、双方にとってある意味“狭き門”と言えるかもしれません。

この狭き門を突破した中途採用者が功をなすには、採用者に求める“即戦力以外のもの”を明確化しておくことが大切だと聞きます。中途採用は即戦力にウエイトが置かれるので、採用者には「自分のキャリアが買われた」という自負があり、そのキャリアをいかして企業に貢献するつもりで入社します。しかし、キャリアのいかし方に対する認識がズレていると、お互いが望まない結果になってしまうこともあるようです。ある会社の例をご紹介しましょう。

その会社の基本的な方針は「チームワークで会社を盛り立てる」というもので、花形スターもスタンドプレーもいらないと言います。自分の仕事に余裕ができたら、その時間を使ってキャリアアップをはかるのではなく、ほかの人の仕事を手伝うことで全体の生産性を上げてほしい。極端に言えば、歯車の一つになって会社に貢献してくださいということでしょう。入社当初のオリエンテーションで会社から説明を受けた中途採用者は、この企業体質になじめないものを感じたそうです。それでも会社のやり方に沿う努力をして研修を終えましたが、結局はキャリアをいかすことなく会社を去ったそうです。

逆に、創造性や自立性の高い人材を求めて中途採用を行う会社は、即戦力だけでなく、異なる経験と知識を会社にもたらしてくれることを望むでしょうから、開拓精神の乏しい人は自分をいかしきれないかもしれません。

キャリアのいかし方で双方に認識のズレが起こらないよう、募集要項や面接の段階で“採用者に何を求めるか”をはっきり伝える。これが、中途採用を成功させる秘訣のようです。

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