人は、何かを買うために生きているわけではない。よい人と出会い、よい人生を送るために生きている。そこに、消費者があえて口にしない、真の欲求がある。

ビジネスお役立ち知識

売れるかどうかは、You Tubeが知っている。

以前、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」への書き込みをもとにしたラブストーリーが『電車男』(新潮社)として書籍化され、大ヒットしました。その後、『実録鬼嫁日記』という個人ブログやケータイ小説『恋空』なども書籍化されてベストセラーを記録し、個人ブログの書籍化がブームになりました。

インターネットの発達は「ブームの起こり方」に変化をもたらしました。ブームの火付け役は多くの場合「口コミ」です。インターネットで全世界に情報発信できる今は口コミのスピードが格段に増し、その影響力も絶大です。インターネットの動画投稿共有サイト「You Tube」の登場は、ブームの起こり方をさらに進化させたと言えるでしょう。

 

■You Tubeで50万ヒットを記録して大ヒット!

「You Tube」は、個人が撮影した動画を無料投稿できるサイトです。その宣伝効果は高く、オバマ米大統領も選挙キャンペーン中に活用したと報告されています。頻繁に支持者へメッセージを送ることを重視したオバマ氏は、You Tubeに約1800本の動画を投稿し、その動画は合計で1億回以上も再生されたそうです。

そのYou Tubeが火付け役となってヒットした商品もあります。You Tubeで50万ヒットを記録し、2008年度のYouTubeコンテスト部門賞(ハウツー・科学と技術部門)に入賞した「やきとりじいさん体操」などはその好例でしょう。考案者の岡田麻紀さんは、「やきとりじいさん」の曲に合わせたダイエット体操を完成させ、その体操を自分で踊っている姿をYou Tubeに投稿したところ、1週間後に「おすすめ動画」として掲載され、その後、新聞やテレビなどに紹介されて世間にもじわじわと浸透したことが50万ヒットにつながりました。体操に関する問い合わせが増えたのでDVDを制作。今ではDVD付き解説本が好評です。

 

人目に触れる機会が増えれば何かしらの反応があります。逆に反応がなければ、世間は興味を持っていないという証拠。アイデア商品をYou Tubeでアピールして反響があれば、興味を持った大企業がコンタクトしてくるかもしれません。まずはYou Tubeでブームを起こしてみる。こんな方法もヒットへの足がかりになりそうです。

 

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