ビジネスお役立ち知識
自分はリーダーに向いているのか、それともマネージャーか?
「リーダーの役割とマネジャーの役割は100%異なる。責務がちがう。出発点がちがう。それぞれに秀でるために必要な才能も違う。そしてあとで述べるように、両者について知らなければならない『たったひとつのこと』は、単に異なるだけでなく、実は正反対なのである」。著者であるバッキンガム氏のこの言葉にピンときた人は、最高のリーダー、もしくはマネージャーとは何かを心得ているのでしょう。ただ、多くの人は「リーダー」と「マネージャー」の違いからしてよく解かっていないかもしれません。
自分がリーダーなのかマネージャーなのかを知るには、
「仕事について思い浮かぶものは何か?」
これをイメージしてみることだと著者は言います。今の仕事の目標、将来の夢、部下の顔……人それぞれいろいろ思い浮かぶでしょう。
真っ先に今の仕事の目標や将来の夢が浮かんだ人は「リーダー」だそうです。リーダーとは、変化を待ちかね、進歩を待ちわび、現状に強い不満を抱く。未来に惹かれてこそ初めてリーダーである。これがバッキンガム氏の「リーダー論」です。
真っ先に浮かんだのが部下の顔なら「マネージャー」だそうです。過去、バッキンガム氏は8万人のマネージャーにインタビューを行い、その結果をもとに「優秀なマネージャーは状況はどうであれ、つねに部下一人ひとりの成功を助けるために何ができるかを最初に考える」といった「マネージャー論」を展開しています。
リーダーとマネージャーの役割の違いが理解できたところで、両者が知らなければならない「たったひとつのこと」は本書でどうぞ。
■ 最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと マーカス・バッキンガム(著)